光が丘清掃工場建替工事に伴う 工場棟全覆い仮設テント

光が丘清掃工場建替工事に伴う 工場棟全覆い仮設テント
光が丘清掃工場建替工事に伴う 工場棟全覆い仮設テント

光が丘清掃工場建替工事に伴う 工場棟全覆い仮設テント

【 POINT 】

老朽化で解体することになった東京・練馬の光ヶ丘清掃工場。周囲には大規模な団地やショッピングセンター、総合病院があり、粉塵の飛散や有害な物質を周囲に漏らさない解体工事をする必要がありました。「仮設テントをかけたまま解体したい」というご要望に応え、プロジェクトに参画した今泉テントが実現したのが、長さ150メートル・幅77.3メートル・高さ45.9メートルの超巨大テントです。建築確認申請が取れる仮設建築物として設計、施工しました。騒音対策のため、ボルト音をたてずに建築することが条件として挙げられており、ボルトを一本も使わない固定方法の検討・開発に取り組みました。検討の末、自重で転ばないオリジナルのピン接合を開発し、その難題をクリア。ボルトを使用しないことで、工期の短縮も実現し、ボルト使用時よりも工期を3ヶ月早めました。膜はケダーに通して、固定。テント内は集塵機によって負圧状態にして、解体工事を行いました。周辺への影響を最小限にととめる解体を実現し、それとともにテントも解体しました。仮設テントによる超巨大空間の確保を実現したアトモス(ATMOS)工法は、国土交通省の新技術情報提供システムNETISにも登録されました。これだけ大きな建物を覆う仮設建築物はなく、その後、重要文化財の建替え工事などにも採用されています。